大崎市の安全と気候
2026年8月15日 時点の情報です
CHAPTER 05その土地は、安全か
大崎は内陸なので津波は来ません。そのかわり、この11年で3度、市内で川の堤防が切れています。市はそのたびに記録集をつくって公開しているので、数字はそのまま載せます。大崎で家を買うときにいちばん大事なのは、番地の浸水想定を先に見ることです。
国の地震対策区域に入っているか
国は、大きな地震ごとに「対策を進める地域」を法律で指定しています。指定されているかどうかは、その市町村で想定されている揺れと津波の大きさを国がどう見ているかを、そのまま表しています。
| 南海トラフ地震防災対策推進地域 | 対象外(宮城県全体が制度の対象外) |
|---|---|
| 首都直下地震緊急対策区域 | 対象外(宮城県全体が制度の対象外) |
| 日本海溝・千島海溝周辺海溝型地震防災対策推進地域 | 🔴 指定あり |
| 30年間に震度6弱以上の揺れ | 27.7%(震度6強以上は3.4%) 大崎市役所の地点。表層地盤はAVS30 217m/s・自然堤防 |
J-SHISで番地を見る → 指定の有無は内閣府の指定市町村一覧(南海トラフ地震防災対策推進地域/首都直下地震緊急対策区域/日本海溝・千島海溝周辺海溝型地震防災対策推進地域)/確率と表層地盤は防災科学技術研究所 J-SHIS 地震ハザード情報提供API(2024年版・平均ケース・全ての地震)を市役所の座標で照会した値/確認日 2026-08-15
東日本大震災で、大崎市に何が起きたか
大崎市は平成23年3月11日に震度6強、4月7日の余震で震度6弱を観測しました。海はありませんが、揺れそのものの被害は大きく出ています。
| 項目 | 大崎市の記録(平成26年4月発行「東日本大震災の記録」) |
|---|---|
| 震度 | 3月11日 震度6強/4月7日の余震 震度6弱 |
| 人的被害 | 死者18人(うち市外での死者11人)・重傷者79人。200人を超える人々が重軽傷を負いました |
| 建物被害 | 12,168棟(全半壊3,030棟・一部損壊9,138棟)。半数以上が古川地域に集中しました |
| 建物の被害額 | 3,584,770千円(約36億円) |
2015年・2019年・2022年 — 3度の水害と、切れた川
市が公開している3冊の「水害の記録」から、家屋の被害だけを並べます。回によって、被害が集中する地域が入れ替わっているのが読みどころです。
| 災害 | 家屋の浸水 | いちばん被害の大きかった地域/切れた川 |
|---|---|---|
| 平成27年9月 関東・東北豪雨 | 695棟 床上205・床下490 | 古川地域602棟(86.6%)。渋井川が古川西荒井で破堤、名蓋川が古川高倉で決壊。人的被害1件(浸水家屋から避難する際)。り災判定は大規模半壊33棟・半壊366棟・一部損壊150棟 |
| 令和元年 東日本台風 | 649棟 床上389・床下260 | 鹿島台地域360棟(55.5%)。吉田川の破堤で鹿島台志田谷地地区の約311ヘクタールが浸水。全壊109棟はすべて鹿島台地域、大規模半壊36棟、半壊246棟。市は「東日本大震災以後最も深刻な被害」と記録しています |
| 令和4年7月 大雨 | 810棟 床上175・床下632・土砂3 | 古川地域653棟(80.6%)。名蓋川が3か所で決壊、大江川が古川栄町で溢水。人的被害は出ていません |
この3回とも、水が出たのは「平坦で地盤の低い地域」だと市は書いています。逆にいえば、同じ古川地域でも、番地によって話がまったく違います。下の物件一覧を「標高が高い順」で並べ替えると、市内でどのあたりが高いのかが見えます。
出典:大崎市の水害記録(平成27年9月関東・東北豪雨)/大崎市の水害記録(令和元年台風19号)/大崎市の水害記録(令和4年7月大雨)/確認日 2026-08-15つまり、その土地が浸水想定区域に入っているかどうかは、市の補助金が出るかどうかに直結します。気に入った家が出たら、番地を入れて洪水・内水・土砂災害の3つを一度に確かめてから、現地へ行ってください。市は洪水土砂災害ハザードマップと内水ハザードマップの両方を公開しています(大崎で効くのは、川があふれる洪水だけでなく、雨水がはけない内水のほうでもあります)。 出典:大崎市住宅購入移住支援事業および大崎市住宅新築移住支援事業の「別表 区域の詳細」(2026年4月30日更新)/確認日 2026-08-15
石碑が、水の来た高さを教えてくれます
大崎市内には自然災害伝承碑——過去の洪水や土砂災害の様子を刻んだ石碑——があり、国土地理院のウェブサイトに掲載されています。市は「過去の自然災害の様子を知り、教訓を踏まえた的確な防災行動につなげてください」と呼びかけています。地理院地図で自分の候補地の近くを見ると、その土地で何が起きたことがあるのかが分かります。
自然災害伝承碑(国土地理院)→ 出典:大崎市「自然災害伝承碑について」/確認日 2026-08-15大崎は災害のリスクが高いですか?
内陸なので津波は来ません。そのかわりこの11年で3度、市内で川の堤防が切れています。市はそのたびに記録集をつくって公開しており、🔴 大崎で家を買うときにいちばん大事なのは、番地の浸水想定を先に見ることです。
CHAPTER 06夏と冬は、どうなるのか
大崎の夏の夜は、眠れます。熱帯夜は古川で年0.1日、東京の17.8日とは別世界です。そのかわり冬は雪が降ります——古川で年間の降雪の合計200cm、鳴子温泉地域(川渡)では407cm。同じ市内でも、冬の重さが倍ちがいます。
12か月の気温を、そのまま並べます
帯の左端がその月の日最低気温の平均、右端が日最高気温の平均です(大崎(古川)・1991〜2020年の30年平均)。
夏の夜と冬の朝が、東京と比べてどうなるかの数字です
| 年間の日数 | 大崎(古川) | 東京 |
|---|---|---|
| 熱帯夜 最低25℃以上 | 0.1日 | 17.8日 |
| 猛暑日 最高35℃以上 | 0.7日 | 4.8日 |
| 真夏日 最高30℃以上 | 24.7日 | 52.1日 |
| 冬日 最低0℃未満 | 107.7日 | 15.2日 |
| 真冬日 最高0℃未満 | 5.4日 | 0.0日 |
雪は、年間の降雪の合計が200cm、最深積雪の平年値が26cmです。
出典:気象庁 古川 の平年値(月別)/同 日数の階級別(view=a2)/同 東京(いずれも1991〜2020年の30年平均)/確認日 2026-08-14同じ市内で、雪が2倍ちがいます
| 年間の日数・量 | 古川 (市の中心) | 川渡 (鳴子温泉) | 東京 |
|---|---|---|---|
| 降雪の合計 | 200cm | 407cm | 8cm |
| 最深積雪 平年値 | 26cm | 56cm | 6cm |
| 冬日 最低0℃未満 | 107.7日 | 121.2日 | 15.2日 |
| 真冬日 最高0℃未満 | 5.4日 | 10.3日 | 0.0日 |
| 熱帯夜 最低25℃以上 | 0.1日 | 0.0日 | 17.8日 |
| 真夏日 最高30℃以上 | 24.7日 | 19.8日 | 52.1日 |
| 猛暑日 最高35℃以上 | 0.7日 | 0.6日 | 4.8日 |
冬の朝は、市内のどこでも氷点下になります。冬日は古川で年107.7日、川渡で121.2日、南の鹿島台でも117.9日——3か月半から4か月ぶん、朝は0℃を下回ります。冬タイヤは市内全域で要ります。 雪の量は、住む地域で決まります。古川・鹿島台といった平野部は、降雪の合計200cm・最深積雪26cm(古川)。降ってもその日のうちに車が動く量です。いっぽう鳴子温泉地域は降雪407cm・最深積雪56cm・真冬日10.3日——雪かきが冬の日課になり、家を選ぶときは駐車場の除雪と、屋根の雪の落ち先を見ておく一帯です。 夏は、東京より確実に楽です。猛暑日は年0.7日(東京4.8日)、熱帯夜はほぼゼロ。標高120〜350mの鳴子温泉地域なら、8月の日最高が27.5℃です。
大崎の夏と冬は、どうなりますか?
夏の夜は眠れます——熱帯夜は古川で年0.1日(東京17.8日)。そのかわり冬は雪が降り、年間の降雪の合計は古川200cm、鳴子温泉地域では407cm。同じ市内でも冬の重さが倍ちがいます。
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