千葉の安全と気候
2026年9月10日 時点の情報です
CHAPTER 05その土地は、安全か
千葉市は「いま、水害からの復旧のさなかにあるまち」です。市は「令和8年8月千葉豪雨により、千葉市では住宅被害や道路の損壊等、大規模な被害が発生しています」と書き、令和8年8月18日から災害支援寄附金の受付を始めています。地震のほうは、市役所の地点で30年間に震度6弱以上の揺れが起きる確率が60.2%(震度6強以上は15.1%)で、首都直下地震緊急対策区域と日本海溝・千島海溝周辺海溝型地震防災対策推進地域の両方に指定されています。土砂災害警戒区域は市内745か所ですが、美浜区には1か所もありません。売り物件880件の標高は1.0〜93.8メートル——区によってまったく事情が違います(§2)。
国の地震対策区域に入っているか
国は、大きな地震ごとに「対策を進める地域」を法律で指定しています。指定されているかどうかは、その市町村で想定されている揺れと津波の大きさを国がどう見ているかを、そのまま表しています。
| 南海トラフ地震防災対策推進地域 | 指定なし |
|---|---|
| 首都直下地震緊急対策区域 | 指定あり |
| 日本海溝・千島海溝周辺海溝型地震防災対策推進地域 | 指定あり |
| 30年間に震度6弱以上の揺れ | 60.2%(震度6強以上は15.1%) 千葉市役所の地点。表層地盤はAVS30 156m/s・埋立地 |
J-SHISで番地を見る → 指定の有無は内閣府の指定市町村一覧(南海トラフ地震防災対策推進地域/首都直下地震緊急対策区域/日本海溝・千島海溝周辺海溝型地震防災対策推進地域)/確率と表層地盤は防災科学技術研究所 J-SHIS 地震ハザード情報提供API(2024年版・平均ケース・全ての地震)を市役所の座標で照会した値/確認日 2026-09-10
| 地図・記録 | 何が載っているか |
|---|---|
| 令和8年8月千葉豪雨 | 市は「令和8年8月千葉豪雨により被害を受けられた皆さまに、心よりお見舞い申し上げます」とページを立て、「被災された方への支援」「事業者への支援」「床上浸水された方への支援」を分けて案内しています。床上浸水のページには「住居の中の床より上まで浸水した場合に『床上浸水』となります」「床上10cm以上の浸水は、『半壊』以上の判定になり、受けられる支援制度が増えたり支援額が増額になります」と書かれ、住宅の応急修理、賃貸型応急住宅の提供、市営住宅・UR賃貸住宅の一時提供、被災家屋の解体・撤去、災害ボランティアセンターが並びます。被害の棟数・件数を数字で示したページは、2026-09-10 の時点では見つけられませんでした——市の言葉のまま「大規模な被害」と書いています。災害支援寄附金と義援金の受付も続いています(§13)。 |
| 洪水・津波・高潮(WEB版ハザードマップ) | 千葉市のハザードマップは紙の冊子ではなく「千葉市地震・風水害ハザードマップ(WEB版)」が正本です。英語・繁体字・簡体字の版もあります。市は「災害によっては『計画規模』と『想定最大規模』2種類がありますので両方ご覧ください」とし、想定最大規模を「想定し得る最大規模の災害(災害によって異なりますが、概ね1000年に1回程度の確率で発生するもの)」と説明しています。洪水の対象河川は都川・小中川・村田川・鹿島川・印旛放水路(花見川)・勝田川・浜田川・浜野川・生実川・菊田川。津波と高潮は「千葉市全域」が想定地域です。洪水は区ではなく河川ごとに指定されているので、住所を入れて自分の場所を見る形になります。 |
| 高潮の避難方針 | 市は高潮について、避けずに数字で書いています——「想定最大規模の高潮が発生した場合、50センチメートル以上の浸水が美浜区では全域に、中央区でも広範囲に生じて避難が困難になります」。そのうえで「想定最大規模の高潮から市民の皆さまの命を守るため、早期避難、分散避難を二本の柱とする避難の方針を決定しました」としています。令和7年5月には「千葉市風水害被害想定調査報告書」もまとめられ、洪水・内水・高潮について広域避難の必要性の考え方が整理されました。内水(雨水出水)の浸水想定区域も水防法にもとづいて指定されており、市は「令和6年7月末時点の千葉市下水道台帳システムに基づく下水道等の整備状況を勘案して」作ったと書いています。 |
| 地震と液状化 | 市役所の地点で30年間に震度6弱以上が60.2%、6強以上が15.1%(防災科学技術研究所 J-SHIS 2024年版)。表層地盤は埋立地でAVS30 156メートル毎秒。市の想定は「千葉市直下地震(規模マグニチュード7.3)」で、令和8年7月に「平成29年に実施した前回調査から9年ぶりに」見直されたばかりです。町丁目別の建物被害・人的被害・避難者数がCSVで公開されています。東日本大震災について市の災害記録誌は「特に区全域が埋立地域である美浜区を中心として液状化現象が発生し、多くの土砂が噴出したことが大きな特徴といえる」と書き、全壊31世帯・大規模半壊282世帯・半壊414世帯・一部損壊54,354世帯、市内の損害額は概算約89億円と記録しています。 |
| 土砂災害と備えのしくみ | 市は「現在、市内合計で土砂災害警戒区域が745箇所、土砂災害特別警戒区域は622箇所指定されています。(美浜区は指定箇所がありません)」と書いています(令和8年6月末時点)。区別の警戒区域は若葉219・緑190・中央135・花見川128・稲毛73・美浜0か所。台地の区ほど多く、埋立地の美浜区はゼロという形です(§2)。液状化のほうは逆で、市は6区すべてについて「液状化危険度」と「建物被害予測(液状化)」の地図を出しています。美浜区の磯辺4丁目・磯辺3丁目では、地下水位低下工法による液状化対策事業が令和2年・令和3年に完了し、市は「液状化被害の抑制・軽減効果が発現していることが確認され、事業が完了しました」と書いています。 |
災害の心配はありますか?
🔴 市役所の地点で、30年間に震度6弱以上の揺れが起きる確率は60.2%(震度6強以上は15.1%)で、首都直下地震緊急対策区域と日本海溝・千島海溝周辺海溝型地震防災対策推進地域の両方に指定されています。市の想定は「千葉市直下地震(規模マグニチュード7.3)」で、令和8年7月に9年ぶりに見直されたばかり。土砂災害警戒区域は市内745か所で、美浜区には1か所もありません。売り物件880件の標高は1.0〜93.8メートルです。
令和8年8月の豪雨のことを教えてください。
🔴 市は「令和8年8月千葉豪雨により、千葉市では住宅被害や道路の損壊等、大規模な被害が発生しています」と書き、令和8年8月18日から災害支援寄附金の受付を始めています。市のページには「被災された方への支援」「事業者への支援」「床上浸水された方への支援」が分けて置かれ、住宅の応急修理、賃貸型応急住宅の提供、市営住宅・UR賃貸住宅の一時提供、災害ボランティアセンターが並びます。🔴 被害の棟数を数字で示したページは、2026-09-10 の時点では見つけられませんでした。
CHAPTER 06夏と冬は、どうなるのか
千葉の気候は「東京より涼しく、東京より暖かい」です。35℃以上の猛暑日は平年値で2.2日——東京の4.8日の半分以下、さいたま市の11.8日の5分の1。いっぽう最低気温が0℃を下回る冬日は5.7日で、東京の15.2日より少なく、さいたま市の53.2日の10分の1です。市も自らを「内湾である東京湾に面し、黒潮の影響により温暖な気候に恵まれ」と説明しています。そのかわり夜は下がりにくく、熱帯夜は26.5日で東京の17.8日より多い。年間降水量は1,454.7ミリメートルです。
| 項目 | 千葉 | 中身 |
|---|---|---|
| 夏 | 猛暑日2.2日 熱帯夜26.5日 | 35℃以上の「猛暑日」は平年値で2.2日——東京の4.8日の半分以下、さいたま市の11.8日とは5.4倍の差があります。30℃以上の「真夏日」は49.1日、25℃以上の「夏日」は113.9日。いっぽう夜間の最低気温が25℃以上になる「熱帯夜」は26.5日で、東京の17.8日、さいたま市の10.8日より多い。8月の平年値は平均27.1℃・日最高31.0℃・日最低24.3℃——昼は上がりきらず、夜も下がりきらない、海に面したまちの夏です。 |
| 冬 | 冬日5.7日 真冬日0.0日 | 最低気温が0℃未満の「冬日」は5.7日——東京の15.2日より少なく、さいたま市の53.2日の10分の1です。最高気温が0℃未満の「真冬日」は平年値で0.0日。1月の平年値は平均6.1℃・日最高10.1℃・日最低2.4℃、2月は平均6.6℃・日最低2.8℃。東京の1月の日最低1.2℃より高い——関東平野の中では、朝がいちばん冷えにくいほうです。市が「黒潮の影響により温暖な気候に恵まれ」と書くとおりの数字になっています。 |
| 雪 | 降雪7cm 最深5cm | 千葉は気象官署(千葉地方気象台)なので、降雪の平年値がそのまま取れます——1年の降雪の合計7センチメートル、最深積雪の平年値5センチメートル。東京の降雪8センチメートル・最深6センチメートルよりさらに少ない数字です。本サイトの他エリアと並べると、米沢市711センチメートル、長野市163センチメートル、さいたま市は近くの熊谷の値で16センチメートル。雪かきの道具を持って引っ越す必要は、まずありません。ただし平年値は平均なので、大雪の年がないという意味ではありません。 |
| 雨 | 年1,455mm 10月が最多 | 年間1,454.7ミリメートル。月別では10月225.7・9月204.7・6月150.9・7月136.5・5月122.3ミリメートル。いちばん少ないのは12月の56.8、次いで2月の59.1、1月の67.5ミリメートル。9月と10月の2か月で年間の30%近くが降ります——台風と秋雨の季節が、このまちのいちばん雨の多い時期です(§5・§15)。東京の1,598.2ミリメートルよりは少なく、さいたま市の1,371.3ミリメートルよりは多い。年平均気温は16.2℃、年平均の日最高20.2℃・日最低12.9℃。 |
| 観測所のこと | 千葉 45/47682 | このページは、市内にある気象庁の「千葉」(prec_no 45/block_no 47682)の平年値(1991〜2020年)を使っています。ここは気象台(千葉地方気象台)なので、気温・降水だけでなく降雪・積雪の平年値もそろっています——アメダスしかないまちのように、他の観測所の値を借りる必要がありません。比較に使った東京は44/47662、さいたまは43/0363。市の基本計画も、5つのまちの宝の❹に「おだやかで温暖な気候」を挙げています(§1)。 |
夏と冬はどうですか?
35℃以上の「猛暑日」は平年値で2.2日——東京の4.8日の半分以下、さいたま市の11.8日の5分の1です。最低気温が0℃を下回る「冬日」は5.7日で東京の15.2日より少なく、「真冬日」は0.0日。🔴 そのかわり熱帯夜は26.5日で東京の17.8日より多い。1月の平年値は平均6.1℃・日最低2.4℃、8月は平均27.1℃・日最高31.0℃。市も「黒潮の影響により温暖な気候に恵まれ」と書いています。1年の降雪の合計は7センチメートル、最深積雪の平年値は5センチメートルで、東京の降雪8センチメートル・最深6センチメートルよりさらに少ない数字です。
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