上越市の安全と気候
2026年8月14日 時点の情報です
CHAPTER 05その土地は、安全か
国の地震対策区域に入っているか
国は、大きな地震ごとに「対策を進める地域」を法律で指定しています。指定されているかどうかは、その市町村で想定されている揺れと津波の大きさを国がどう見ているかを、そのまま表しています。
| 南海トラフ地震防災対策推進地域 | 対象外(新潟県全体が制度の対象外) |
|---|---|
| 首都直下地震緊急対策区域 | 対象外(新潟県全体が制度の対象外) |
| 日本海溝・千島海溝周辺海溝型地震防災対策推進地域 | 対象外(新潟県全体が制度の対象外) |
| 30年間に震度6弱以上の揺れ | 7.2%(震度6強以上は1.2%) 上越市役所の地点。表層地盤はAVS30 274m/s・扇状地 |
J-SHISで番地を見る → 指定の有無は内閣府の指定市町村一覧(南海トラフ地震防災対策推進地域/首都直下地震緊急対策区域/日本海溝・千島海溝周辺海溝型地震防災対策推進地域)/確率と表層地盤は防災科学技術研究所 J-SHIS 地震ハザード情報提供API(2024年版・平均ケース・全ての地震)を市役所の座標で照会した値/確認日 2026-08-14
上越で繰り返されてきたのは、地震より川の水です
高田平野には関川とその支流の保倉川が流れ、その下流に市街地があります。平成7年(1995年)7月11日、この流域で戦後最大の洪水が起きました。
| いつ | 起きたこと |
|---|---|
| 平成7年(1995)7月11日 7.11水害 | 総雨量300mmを超える集中豪雨。関川流域で堤防の破堤・越水により氾濫し、行方不明者1名、家屋100戸以上が全半壊、6,000戸以上が床上・床下浸水。国道148号やJR大糸線で橋が流出 |
このあと国が関川本川の整備を進め、いまは国の資料に「関川では戦後最大流量となった平成7年7月洪水と同規模の洪水を流下しうる整備状況となっている」と書かれています。残っているのは支流の保倉川です。保倉川は基本高水のピーク流量2,100m³/s(河道への配分1,200m³/s)に対して流せる量が大きく不足しており、抜本的な対策として保倉川放水路の建設が進められています。
買う人にとって意味があるのは2つです。ひとつは、保倉川沿いの低地はいまも洪水のリスクを抱えていること。もうひとつは、放水路のルート帯にかかる土地があること。番地が決まったら、市のハザードマップと国の資料の両方で確かめてください。 出典:国土交通省 北陸地方整備局 高田河川国道事務所「関川・姫川7.11水害20年事業」/同「保倉川放水路整備事業(仮称)環境影響評価方法書」(令和8年2月)の要約書(延長約3km・川幅約110〜115m・約50ha・900m³/s分派)/確認日 2026-08-14
日本海の津波は、県が9つの断層で想定しています
新潟県は平成29年11月15日に津波浸水想定を公表しました。日本海側で最大クラスの津波を起こす断層のうち、新潟県に大きく影響する7つと、県が独自に公表した2つを合わせた9つの断層を採用しています。上越市はこれをもとに津波ハザードマップをつくり、浸水域・浸水深・浸水開始時間を地図にしています。海沿いで家を探すなら、番地ごとにこの地図で見てください(下にリンクがあります)。
出典:新潟県 津波浸水想定(平成29年度版)/上越市 津波ハザードマップ/確認日 2026-08-14土砂災害警戒区域
新潟県が指定している土砂災害警戒区域(イエローゾーン)は県全体で14,116箇所、特別警戒区域(レッドゾーン)は8,935箇所です(令和8年7月31日現在)。上越市は市域の南半分が山地で、安塚・大島・牧・清里・板倉といった谷あいの区には多くの区域があります。市町村ごとの箇所一覧と区域図は、県の砂防課のサイトで上越市を選ぶと番地単位で見られます。
出典:新潟県 土砂災害警戒区域等の指定状況/同 指定状況及び基礎調査結果の公表状況(市町村別)/確認日 2026-08-14この番地は大丈夫か、を自分で確かめる
上越市 洪水ハザードマップ → 上越市 津波ハザードマップ → 新潟県 土砂災害警戒区域(市町村別)→ 川の防災情報(関川の水位・国交省)→ 重ねるハザードマップ(国交省)→ J-SHIS 地震ハザード →上越は災害のリスクが高いですか?
国の3つの地震対策区域はいずれも対象外で、30年間に震度6弱以上の揺れは7.2%(6強以上は1.2%)です。ただし市役所が建つのは扇状地なので、気になる物件は番地で確かめてください。
CHAPTER 06夏と冬は、どうなるのか
上越に移り住むかどうかは、ほとんど雪の一点にかかります。数字で見ましょう。高田には気象庁の観測所があり、1991〜2020年の30年平均が出ています。
12か月の気温を、そのまま並べます
帯の左端がその月の日最低気温の平均、右端が日最高気温の平均です(上越(高田)・1991〜2020年の30年平均)。
夏の夜と冬の朝が、東京と比べてどうなるかの数字です
| 年間の日数 | 上越(高田) | 東京 |
|---|---|---|
| 熱帯夜 最低25℃以上 | 4.6日 | 17.8日 |
| 猛暑日 最高35℃以上 | 5.3日 | 4.8日 |
| 真夏日 最高30℃以上 | 45.5日 | 52.1日 |
| 冬日 最低0℃未満 | 51.1日 | 15.2日 |
| 真冬日 最高0℃未満 | 0.4日 | 0.0日 |
雪は、年間の降雪の合計が413cm、最深積雪の平年値が96cmです。
出典:気象庁 高田 の平年値(月別)/同 日数の階級別(view=a2)/同 東京(いずれも1991〜2020年の30年平均)/確認日 2026-08-14市街地で年413cm、山あいで年799cm。同じ市内で2倍近く違います
| 月 | 高田 降雪の合計 | 高田 最深積雪 | 安塚 降雪の合計 | 安塚 最深積雪 |
|---|---|---|---|---|
| 12月 | 67cm | 32cm | 134cm | 60cm |
| 1月 | 171cm | 79cm | 293cm | 141cm |
| 2月 | 139cm | 95cm | 236cm | 167cm |
| 年間 | 413cm | 96cm | 799cm | 174cm |
市街地(高田)の冬。1年のうち積雪が1cm以上ある日が79.4日、10cm以上が66.9日、20cm以上が56.4日、50cm以上が32.2日、そして1m以上の日が8.3日あります。つまり2か月近くは20cm以上の雪の上で暮らすということです。1日で最大43cm降る日があるので、雪かきは冬のあいだの日課になります。屋根の雪下ろし、除雪機、車庫——このあたりが家選びの条件に入ってきます。
山あい(安塚区など)の冬。降雪は市街地の約2倍、最深積雪の平年値が174cm。2階から出入りする冬がある世界です。43万円・50万円という価格は、この条件とセットになっています。安いから買う、の前に、1月に一度その集落へ行ってみてください。
そのかわり、夏はとても過ごしやすい。猛暑日は年5.3日(東京4.8日とほぼ同じ)、真夏日45.5日(東京52.1日)。そして熱帯夜は年4.6日——東京の17.8日に対して4分の1です。上越の夏は、夜にエアコンなしで眠れる日がほとんどです。
冬の雷(鰤起こし)。雷日数は年39.8日で、その多くが冬に集中します。日本海側特有のもので、雪が降り出す前後に鳴ります。 出典:気象庁 高田(新潟県)の平年値/同 安塚(新潟県)の平年値/同 東京(東京都)の平年値(いずれも1991〜2020年の30年平均。積雪の階級別日数・雪日数・雷日数は高田の値)/確認日 2026-08-14
上越の冬は、どれくらい雪が降りますか?
🔴 上越に移り住むかどうかは、ほとんど雪の一点にかかります。気温そのものは厳しくなく、1月の日最低−0.4℃は東京より1.6℃低いだけ。厳しいのは降る量で、高田の年降水量は2,837.1mm(東京1,598.2mm)です。
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