CHAPTER 05その土地は、安全か
札幌市は、国の3つの地震対策制度のどれにも指定されていません。市役所の地点で30年間に震度6弱以上の揺れが起きる確率は2.3%(震度6強以上は0.2%)——本サイトが扱ってきた大都市の中で、かなり低いほうです。いっぽう、2018年に一度だけ、大きな揺れがありました。平成30年北海道胆振東部地震(2018年9月6日3時7分・M6.7・最大震度7)で、札幌市東区が震度6弱を観測しました。市はこう書いています——「札幌市において震度5以上の地震を観測したのは、1923年の統計開始以来、初めてのことであり」。そして清田区里塚地区で、液状化による住宅被害が集中しました。この一度が、いまの札幌の地盤の見方をつくっています。
国の地震対策区域に入っているか
国は、大きな地震ごとに「対策を進める地域」を法律で指定しています。指定されているかどうかは、その市町村で想定されている揺れと津波の大きさを国がどう見ているかを、そのまま表しています。
| 南海トラフ地震防災対策推進地域 | 対象外(北海道全体が制度の対象外) |
| 首都直下地震緊急対策区域 | 対象外(北海道全体が制度の対象外) |
| 日本海溝・千島海溝周辺海溝型地震防災対策推進地域 | 指定なし |
| 30年間に震度6弱以上の揺れ | 2.3%(震度6強以上は0.2%) 札幌市役所の地点。表層地盤はAVS30 296m/s・扇状地 |
2018年に、何が起きたか市の記録から。「この未曽有の地震は、札幌市東区において震度6弱を観測したほか、市内の広い範囲で震度5弱以上の強い揺れに見舞われ、死者3名、負傷者295名もの人的被害が発生し、清田区の液状化現象による多くの住宅被害や、市内各地において、多くの箇所で道路の隆起や陥没、断水などが発生しました」。
「さらに、地震に起因して道内全域の約295万戸が停電するブラックアウトが発生したことは、想定の範囲を大きく超える事態となり」。市内300か所の避難所が開設され、一時1万人を超える市民と観光客が避難しました。札幌駅前通地下歩行空間では、多数の観光客が一夜を過ごし、市は開業前だった市民交流プラザを急きょ避難場所として開放しています。
清田区里塚。ここが、いちばん大事な場所です市は写真つきでこう書いています——「清田区里塚地区:市内でも最も地盤が大きく沈下し、道路・水道・住宅等に甚大な被害が集中して発生した」、「住宅際の道路が陥没している。そこに破損した水道管から大量の水が流れ出ている」。東区東15丁目屯田通では「断続的な道路陥没が発生し、最大約4キロメートルの区間が通行止め」になりました。
そのあと市は「地震により甚大な被害を受けた里塚地区の面的な復旧に注力してきたほか、美しが丘地区、月寒東地区および里塚霊園隣接地区において、地震による宅地の被害発生を防ぐ工事などを進める」とともに、東15丁目・屯田通の完全復旧に向けた整備を進めました。被害が出たのは、いずれも「谷を埋めて造成した宅地」です。買う前に、その土地が何だったかを確かめてください。
市は、地震被害想定を作り直しました「北海道胆振東部地震を契機に、有識者による委員会を設置し、地震被害想定の検証・見直しを行い、第4次地震被害想定を策定しました」(令和3年8月公表)。市の説明で、これは「最新の知見等を基に札幌で発生する可能性があり最大級の被害をもたらす地震を想定して被害を予想したもの」です。
想定した地震は5つ——野幌丘陵断層帯/月寒背斜に関連する断層/西札幌背斜に関連する断層/石狩低地東縁断層帯/苫小牧沖。地震防災マップは10区それぞれに1枚ずつあり、「揺れの強さ(震度分布)」「液状化の危険度」「家屋全壊率」の3つを地図にしています。液状化危険度は4段階、家屋全壊率は5段階で色分けされています。物件の番地を、この3枚に当ててください。
洪水・土砂・津波も、区ごとに1枚ずつあります浸水ハザードマップ(令和8年7月版)は「想定し得る最大規模の降雨により想定される洪水、内水氾濫の浸水想定区域を、浸水の深さに応じて色を分けて表示」したもので、10区すべてに1枚ずつ。「浸水履歴」も公開されています。市は「現時点で札幌市内に高潮の浸水想定区域は指定されていない」と明記しています。
土砂災害避難地図は連合町内会ごとに作られていて、中央区4・厚別区5・豊平区8・清田区5・南区10・西区4・手稲区7の43地区。北区・東区・白石区には、土砂災害警戒区域が指定されていません——この3区は平らだ、ということが、地図の有無からそのまま読めます。津波ハザードマップは平成31年3月に作られていますが、札幌市は海に面していません。
出典:胆振東部地震の被害は札幌市「平成30年北海道胆振東部地震~震災を忘れない~」(更新日2024年2月13日/地震の概要「発生:平成30年9月6日(木曜日)3時7分/震源:北海道胆振地方中東部、深さ37km、マグニチュード6.7/最大震度:震度7(厚真町)/人的被害:死者44名、重症者51名、中等症者8名、軽症者726名/住家被害:全壊491棟、半壊1,181等、一部損壊47,108等(令和3年9月6日現在)出典:総務省消防庁ホームページから」/秋元克広市長のメッセージ「この未曽有の地震は、札幌市東区において震度6弱を観測したほか、市内の広い範囲で震度5弱以上の強い揺れに見舞われ、死者3名、負傷者295名もの人的被害が発生し、清田区の液状化現象による多くの住宅被害や、市内各地において、多くの箇所で道路の隆起や陥没、断水などが発生しました」「札幌市において震度5以上の地震を観測したのは、1923年の統計開始以来、初めてのことであり」「地震に起因して道内全域の約295万戸が停電するブラックアウトが発生したことは、想定の範囲を大きく超える事態となり」/「清田区里塚地区 市内でも最も地盤が大きく沈下し、道路・水道・住宅等に甚大な被害が集中して発生した」「住宅際の道路が陥没している。そこに破損した水道管から大量の水が流れ出ている」「東区東15丁目屯田通 断続的な道路陥没が発生し、最大約4Kmの区間が通行止めとなり、市民生活に多大な影響を与えた」「市内300箇所の避難所を開設。一時1万人を超える市民、観光客が避難所で不安な時間を過ごした」「急きょ開業前の市民交流プラザを、観光客等の避難場所として開放した」/復旧「地震により甚大な被害を受けた里塚地区の面的な復旧に注力してきたほか、美しが丘地区、月寒東地区および里塚霊園隣接地区において、地震による宅地の被害発生を防ぐ工事などを進めるとともに、東15丁目・屯田通の完全復旧に向けた整備などを進めてまいりました」/「北海道胆振東部地震を契機に、有識者による委員会を設置し、地震被害想定の検証・見直しを行い、第4次地震被害想定を策定しました」)/地震防災マップは同「地震防災マップ」(更新日2026年5月29日/「令和3年8月に公表した第4次地震被害想定は、最新の知見等を基に札幌で発生する可能性があり最大級の被害をもたらす地震を想定して被害を予想したものです」「地震防災マップは、札幌市に大きな影響を与えることが想定される5つの地震(野幌丘陵断層帯、月寒背斜に関連する断層、西札幌背斜に関連する断層、石狩低地東縁断層帯、苫小牧沖)の揺れの強さを重ね合わせ、それぞれの地点で予想される最大の震度を表しています」「液状化危険度図は、液状化の起こりやすさを4段階で表しています」「家屋全壊率図は、地域ごとに地震によって建物がどの程度倒壊するのか、その程度を5段階で表しています」/10区それぞれの版を配布)/浸水ハザードマップは同「浸水ハザードマップ」(更新日2026年7月13日・令和8年7月版/「想定し得る最大規模の降雨により想定される洪水、内水氾濫の浸水想定区域を、浸水の深さに応じて色を分けて表示しています」「現時点で札幌市内に高潮の浸水想定区域は指定されていないため、水防法に基づき作成された水害ハザードマップ【高潮】はございません」)/土砂災害避難地図は同「土砂災害警戒区域等」(更新日2026年5月29日・令和8年3月版/「土砂災害警戒区域等の指定は、連合町内会単位で行われます」/地図があるのは中央区4・厚別区5・豊平区8・清田区5・南区10・西区4・手稲区7の43連合町内会。北区・東区・白石区の地図は無い)/ハザードマップの入口は同「災害危険箇所図(ハザードマップ)」(地震・浸水・土砂・津波の4種類と「札幌市地図情報サービス」)/確認日 2026-08-26
地震や災害の心配はありますか?
国の3つの地震対策制度のどれにも指定されていません。市役所の地点で30年間に震度6弱以上の揺れが起きる確率は2.3%です。🔴 ただし2018年9月6日の北海道胆振東部地震で、東区が震度6弱を観測しました——市内の死者3名・負傷者295名で、清田区里塚地区で液状化による住宅被害が集中しました。市は区ごとに地震・浸水・土砂のハザードマップを出しています。
CHAPTER 06夏と冬は、どうなるのか
札幌の夏は、200万都市としては例のない涼しさです。気象庁の平年値(1991〜2020年・札幌観測所)で8月の日最高は26.4℃、7月は25.4℃。猛暑日は年0.1日、熱帯夜も年0.1日——東京の猛暑日4.8日・熱帯夜17.8日と比べてください。真夏日でも年8.6日です。そして冬。年に479センチメートルの雪が降り、最深積雪は97センチメートル。冬日(最低気温0℃未満)は年121.8日、真冬日(最高気温も0℃未満)は年43.6日。1月の平均は−3.2℃、日最低は−6.4℃です。市自身が移住のよくある質問でこう書いています——「札幌市の平均気温は9.2度。30度を超える日は8日程度で、夏は涼しく過ごしやすいです」「最低気温0度未満となる日は年間120日程度です」「1年のうち雪が降る日数は124日程度です」。
「雪への感謝祭」——市が言葉を変えました2026年8月21日、さっぽろ雪まつり実行委員会が新しいコンセプトを発表しました。「雪への感謝祭 ─ Blessed by the Snow ─」。理由は、こう書かれています——
「札幌に暮らす私たちにとって、『厄介者』や『困りもの』として捉えられがちな雪。一方で、雪があるからこそ、このまちは美しく彩られ、世界中から多くの人々を惹きつけます。このリブランディングには、『雪は困りもの』という視点を転換し、いま一度みんなで雪の価値を分かち合い、感謝するお祭りに進化させたいという想いを込めています」。
200万人が暮らすまちが、479センチメートルの雪と、どう折り合っているか。その答えが、このひとことに入っています。新しいキャラクターの名前はSAPORON(サポロン)です。
雪は「量」より「回数」の話です年に479センチメートルと聞くと5メートルの壁を想像しますが、そうではありません。最深積雪は97センチメートル——いちばん積もったときで1メートル弱です。市の説明で「1年のうち雪が降る日数は124日程度」。
つまり「1回に降る量は多くないが、124日にわたって降り続け、そのたびに片づける」——これが札幌の冬の実際です。降っては溶け、また降るのではなく、11月から3月まで、溶けずに積み上がっていきます。だから市は5,400キロメートルの道路を除雪し、そのうち1,600キロメートルは雪を運び出す(排雪)(§8)。家の前の雪をどこへ置くかを、買う前に必ず見てください。
標高が100メートル上がると、冬が変わります札幌観測所は標高17メートル(中央区北2条西18丁目)にあります。上の数字は、すべてこの地点のものです。南区の売り物件の標高は中央140.8メートル、最高305.8メートル——観測所より120〜290メートル高いところに家があります。
一般に標高が100メートル上がると気温は約0.6℃下がり、雪は増えます。藤野・簾舞・石山(標高140〜190メートル)で200万円台の家を検討するときは、冬の朝、その坂を上れるかを先に考えてください。逆に北区・東区・手稲区(標高中央4〜6メートル)は市内でいちばん平らな住宅地です。安さと、冬の楽さは、逆を向いています。
「花粉が飛ばない」わけではありません市自身が、移住のよくある質問ではっきり答えています——「花粉は飛ばないのですか?」という問いに、「花粉が飛ばないということはなく、春にはシラカバなどの花粉、夏にはイネ科などの花粉が飛散します」。
北海道はスギ花粉がほとんど無いことで知られますが、そのかわりシラカバ(春)とイネ科(夏)があります。市は北海道立衛生研究所「北海道の花粉情報」を案内しています。スギ花粉症で移住を考えている方は、シラカバ花粉との交差反応(口腔アレルギー)も含めて、事前に調べておくことをおすすめします。
北海道の花粉情報を見る →
12か月の気温を、そのまま並べます
帯の左端がその月の日最低気温の平均、右端が日最高気温の平均です(札幌・1991〜2020年の30年平均)。
0.1日 / 121.8日
熱帯夜0.1日(東京17.8日)と、冬日121.8日(東京15.2日)。
夏の夜と冬の朝が、東京と比べてどうなるかの数字です
| 年間の日数 | 札幌 | 東京 |
熱帯夜 最低25℃以上 | 0.1日 | 17.8日 |
猛暑日 最高35℃以上 | 0.1日 | 4.8日 |
真夏日 最高30℃以上 | 8.6日 | 52.1日 |
冬日 最低0℃未満 | 121.8日 | 15.2日 |
真冬日 最高0℃未満 | 43.6日 | 0.0日 |
雪は、年間の降雪の合計が479cm、最深積雪の平年値が97cmです。
出典:気象庁 札幌 の平年値(月別)/同 日数の階級別(view=a2)/同 東京(いずれも1991〜2020年の30年平均)/確認日 2026-08-14
出典:気温・降水・日数・雪は気象庁「過去の気象データ 平年値(年・月ごとの値)札幌」(1991〜2020年の平年値/観測所番号47412・標高17.4m/年平均9.2℃・年降水量1,146.1mm/1月 平均−3.2℃・日最高−0.4℃・日最低−6.4℃・降水108.4mm/8月 平均22.3℃・日最高26.4℃・日最低19.1℃・降水126.8mm/冬日121.8日・真冬日43.6日・夏日54.6日・真夏日8.6日・猛暑日0.1日・熱帯夜0.1日/年降雪合計479cm・最深積雪97cm)/東京との比較は同じ平年値の東京(東京都・観測所番号47662)/市自身の説明は札幌市「移住についてよくあるご質問と回答」(PDF・R8.4.1時点/「札幌市の平均気温は9.2度。30度を超える日は8日程度で、夏は涼しく過ごしやすいです」「最低気温0度未満となる日は年間120日程度です」「1年のうち雪が降る日数は124日程度です」/「花粉が飛ばないということはなく、春にはシラカバなどの花粉、夏にはイネ科などの花粉が飛散します」)/雪まつりの新コンセプトはさっぽろ雪まつり実行委員会「さっぽろ雪まつり 新ロゴ・キャラクターと今年度のポスターデザインを発表しました」(2026年8月21日/「さっぽろ雪まつり新コンセプトは『雪への感謝祭-Blessed by the Snow-』です」「札幌に暮らす私たちにとって、『厄介者』や『困りもの』として捉えられがちな雪。一方で、雪があるからこそ、このまちは美しく彩られ、世界中から多くの人々を惹きつけます。このリブランディングには、『雪は困りもの』という視点を転換し、いま一度みんなで雪の価値を分かち合い、感謝するお祭りに進化させたいという想いを込めています」/キャラクター SAPORON(サポロン))/除雪の延長は札幌市「生活道路の排雪支援制度」(「市では、およそ5,400kmの道路を除雪しており、このうち、交通量が多い幹線道路や一部の通学路およそ1,600kmを排雪しています」)/確認日 2026-08-26
雪はどれくらい降りますか?冬はどれくらい寒いですか?
年の降雪は479センチメートル、最深積雪は97センチメートル。冬日は年121.8日、真冬日は年43.6日で、1月の平均は−3.2℃・日最低は−6.4℃です。市の説明では「1年のうち雪が降る日数は124日程度」。🔴 いっぽう夏は日最高26.4℃・猛暑日0.1日・熱帯夜0.1日で、東京(猛暑日4.8日・熱帯夜17.8日)よりずっと涼しくなります。
2026年8月26日 時点の情報です
このページは、最新のAIが作成した移住情報のまとめです
人が主観で書いた紹介記事ではありません。自治体・国の統計・気象庁・鉄道会社・不動産ポータルなど、インターネット上に公開されている公式の情報をAIが集め、移住を考える人が読みやすく、そのまま判断に使える形に組み直したものです。数値には出典のリンクと確認日を付けていますので、気になったところは元の資料でお確かめください。制度や価格は変わります。契約の前には、必ずご自身で最新の情報をご確認ください。
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