京都の安全と気候
2026年9月10日 時点の情報です
CHAPTER 05その土地は、安全か
京都市を見るときは、まず断層を見るまちです。市役所の地点で、30年間に震度6弱以上の揺れが起きる確率は15.2%(震度6強以上は1.5%)——さいたま市の60.5%より低い数字ですが、市が自分で出している被害想定は大きいです。「京都市第4次地震被害想定」(令和5年3月)で、花折断層地震のとき全壊が約10.0万棟、半壊が約11.1万棟、焼失が約2.1万棟、死者が約4,100人。土砂災害警戒区域は7区に80地区2,545箇所あり、上京・中京・下京・南の4区には指定がありません。売り物件2,380件の標高は11.1〜609.3メートルです(§1)。
国の地震対策区域に入っているか
国は、大きな地震ごとに「対策を進める地域」を法律で指定しています。指定されているかどうかは、その市町村で想定されている揺れと津波の大きさを国がどう見ているかを、そのまま表しています。
| 南海トラフ地震防災対策推進地域 | 指定あり |
|---|---|
| 首都直下地震緊急対策区域 | 対象外(京都府全体が制度の対象外) |
| 日本海溝・千島海溝周辺海溝型地震防災対策推進地域 | 対象外(京都府全体が制度の対象外) |
| 30年間に震度6弱以上の揺れ | 15.2%(震度6強以上は1.5%) 京都市役所の地点。表層地盤はAVS30 319m/s・扇状地 |
J-SHISで番地を見る → 指定の有無は内閣府の指定市町村一覧(南海トラフ地震防災対策推進地域/首都直下地震緊急対策区域/日本海溝・千島海溝周辺海溝型地震防災対策推進地域)/確率と表層地盤は防災科学技術研究所 J-SHIS 地震ハザード情報提供API(2024年版・平均ケース・全ての地震)を市役所の座標で照会した値/確認日 2026-09-10
| 地図 | 何が載っているか |
|---|---|
| 地震(第4次被害想定) | 市は10の内陸断層と南海トラフ地震を想定しています——花折断層/桃山〜鹿ケ谷断層/宇治川断層/樫原〜水尾断層/光明寺〜金ヶ原断層/有馬・高槻断層系/黄檗断層/琵琶湖西岸断層/殿田・神吉・越畑断層/亀岡断層、そして南海トラフ地震(陸側ケース)。市は「揺れ等による全壊及び半壊棟数は花折断層地震で最大となり、全壊が約 10.0 万棟、半壊が約 11.1 万棟となった。火災による焼失棟数は、花折断層地震の冬 18 時で最大の約 2.1 万棟となった」「死者数は、花折断層地震の冬 18 時で最大の約 4,100 人となり」「発災直後の避難者は約 20.6 万人となった」と書いています。全壊+焼失の割合を区別に見ると、東山区42.6%・上京区34.1%・下京区27.9%・中京区27.7%が高く、右京区6.8%・西京区7.4%が低い——古い木造家屋が密集している区ほど大きく出ます(§2)。 |
| 洪水(令和8年6月に新しくなりました) | 市は「京都市のハザードマップは、令和8年6月から『京都市防災情報マップ』となりました」と書いています。市は「令和3年7月のリスク情報の空白域解消を目的とした水防法の改正に伴い、新たに洪水ハザードマップ及び内水ハザードマップを作成しました」「洪水リスクがよりきめ細やかにわかるよう、現行のハザードマップの対象河川(洪水予報河川、水位周知河川)に加え、新たに中小河川を追加しました」と説明しています。対象は国管理6河川(宇治川・桂川上流・桂川下流・木津川下流・山科川・東高瀬川)と京都府管理36河川。洪水予報河川は「宇治川、桂川、木津川、鴨川、高野川」。地図は区・地区ごとに12面に分かれています。 |
| 内水(令和8年に新設) | 市は令和8年に「京都市内水ハザードマップ」を新しく作りました。市は「下水道や水路が氾濫した場合の浸水範囲や深さなどの情報をまとめたマップです」とし、想定する雨を「1000 年確率降雨(147mm/h)に該当し、下水道の整備目標である10 年確率降雨(62mm/h)を大幅に上回ります」と数字で書いています。作った理由は「下水道・水路等の氾濫や、アンダーパス、地下街で発生する浸水リスクに対応できるよう」。地図は10面。川があふれる(外水)と、下水があふれる(内水)を分けて見るのが順番です。 |
| 土砂災害 | 京都府が公表している土砂災害警戒区域は、京都市域で7区・80地区・2,545箇所(令和8年7月31日現在。本サイトが区ごとの数を合計)。区別は右京区14地区1,015箇所・左京区20地区598箇所・北区10地区365箇所・伏見区11地区208箇所・西京区9地区168箇所・山科区8地区126箇所・東山区8地区65箇所。市は「上京区、中京区、下京区、南区の全域には土砂災害(特別)警戒区域はありませんのでハザードマップを作成していません」と書いています。土砂災害ハザードマップは学区単位で78学区分。特別警戒区域の箇所数は、京都府が「警戒区域の内側に設定されるもの」とだけ書き、数は公表していません。 |
| 備えのしくみ | 指定避難所・指定緊急避難場所(水害・土砂災害)は438施設(令和8年9月1日時点)、広域避難場所68箇所(令和8年7月31日時点)、避難救助拠点23箇所(令和7年4月1日現在)、福祉避難所304箇所(令和7年11月1日現在)。市は「避難情報の最小単位は学区(地域)としており、自主防災会や消防団もおおむねこの単位で結成されています」としています(§11)。家を直すお金として「まちの匠・ぷらす」(京町家・木造住宅 耐震・防火改修支援事業)があり、本格耐震改修は京町家 最大300万円・木造住宅 最大200万円、簡易耐震改修は京町家 最大60万円・木造住宅 最大40万円(§14)。 |
災害の心配はありますか?
🔴 市役所の地点で、30年間に震度6弱以上の揺れが起きる確率は15.2%(震度6強以上は1.5%)で、南海トラフ地震防災対策推進地域に指定されています。「京都市第4次地震被害想定」(令和5年3月)では、花折断層地震のとき全壊が約10.0万棟、半壊が約11.1万棟、焼失が約2.1万棟、死者が約4,100人。土砂災害警戒区域は7区に80地区2,545箇所あり、🔴 上京・中京・下京・南の4区には指定がありません。
CHAPTER 06夏と冬は、どうなるのか
京都の気候は「盆地の夏」です。35℃以上の猛暑日は平年値で19.4日——さいたまの11.8日、広島市の8.1日を上回ります。夜の最低気温が25℃以上になる熱帯夜は27.2日で、東京の17.8日より多い。8月の平年値は平均28.5℃・日最高33.7℃・日最低24.7℃。いっぽう冬は、最低気温が0℃未満の「冬日」が18.0日、最高気温が0℃未満の「真冬日」は0.0日で、さいたまの53.2日よりずっと少ない。年間降水量は1,522.9ミリメートル、1年の降雪の合計は15センチメートル・最深積雪は7センチメートルです。
| 項目 | 京都 | 中身 |
|---|---|---|
| 夏 | 猛暑日19.4日 熱帯夜27.2日 | 35℃以上の「猛暑日」は平年値で19.4日——1年の20日近くが猛暑日で、東京の4.8日の4.0倍、さいたまの11.8日の1.6倍、広島市の8.1日の2.4倍です。30℃以上の「真夏日」は75.8日、25℃以上の「夏日」は142.6日。夜間の最低気温が25℃以上になる「熱帯夜」は27.2日で、東京の17.8日より多く、さいたまの10.8日の2.5倍。8月の平年値は平均28.5℃・日最高33.7℃・日最低24.7℃、7月は平均27.3℃・日最高32.0℃・日最低23.6℃。昼も暑く、夜も下がらない——これが盆地の夏です。 |
| 冬 | 冬日18.0日 真冬日0.0日 | 最低気温が0℃未満の「冬日」は18.0日——さいたまの53.2日の3分の1、東京の15.2日に近い数字です。最高気温が0℃未満の「真冬日」は平年値で0.0日。1月の平年値は平均4.8℃・日最高9.1℃・日最低1.5℃、2月は平均5.4℃・日最高10.0℃・日最低1.6℃。「京都の冬は底冷えする」と言われますが、気温の数字で見るかぎり、朝の氷点下は1年に18日。ただし12月から2月の降水量は少なく(2月65.1・1月53.3ミリメートル)、湿度と風の当たり方で体感は変わります。 |
| 雪 | 降雪15cm 最深7cm | 気象庁の京都(観測所番号47759)には、降雪の平年値があります——1年の降雪の合計15センチメートル、最深積雪の平年値7センチメートル。参考までに東京は降雪8センチメートル・最深6センチメートル、さいたま市は同じ埼玉県の熊谷の値で16センチメートル。本サイトの他エリアと並べると、米沢市711センチメートル、長野市163センチメートル。ただしこれは市街地の観測所の値で、左京区の花脊・広河原や右京区の京北のように標高400メートルを超える集落(§1)では、まったく違う冬になります。 |
| 雨 | 年1,523mm 7月が最多 | 年間1,522.9ミリメートル。月別では7月223.6・6月199.7・9月178.5・8月153.8・5月151.4ミリメートル。いちばん少ないのは1月の53.3、次いで2月の65.1、11月の73.9ミリメートル。東京の1,598.2ミリメートルよりわずかに少なく、さいたま市の1,371.3ミリメートル、長野市の965.1ミリメートルより多い。年平均気温は16.2℃、年平均の日最高21.1℃・日最低12.1℃。梅雨(6〜7月)に年間の28%が降ります。 |
| 観測所のこと | 京都 61/47759 | このページは、気象庁の「京都」(prec_no 61/block_no 47759)の平年値(1991〜2020年)を使っています。京都地方気象台の観測で、降雪・最深積雪も含めて平年値がそろっているため、他エリアのように近くの観測所で代用する必要がありません。比較に使った東京は44/47662です。市域が827.83平方キロメートルと広く、標高差も600メートル近くあるので(§1)、山あいの集落では観測所の値がそのままは当てはまりません。 |
夏と冬はどうですか?
🔴 35℃以上の「猛暑日」は平年値で19.4日、夜の最低気温が25℃以上になる「熱帯夜」は27.2日——東京の猛暑日4.8日・熱帯夜17.8日より多いです。8月の平年値は平均28.5℃・日最高33.7℃・日最低24.7℃。いっぽう最低気温が0℃未満の「冬日」は18.0日、最高気温が0℃未満の「真冬日」は0.0日。年間降水量は1,522.9ミリメートル、降雪の年合計は15センチメートル・最深積雪は7センチメートルです。
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